学会長ごあいさつ

新垣 慶子

 この度、第37回食事療法学会を2018年3月3日(土)・4日(日)の2日間、那覇市にあります「パシフィックホテル沖縄、沖縄県男女共同参画センターてぃるる」の2会場で開催させていただくことになりました。

超高齢化社会をむかえ、国は、団塊の世代が後期高齢者に移行する2025年を目標年度として、保険制度の見直しを進めています。特に2018年度は、介護報酬・診療報酬の同時改定をはじめ、第7次医療計画・第7期介護保険事業(支援)計画・第3期医療費適正化計画がスタートし、今後の医療・介護施策の大きな節目の年となります。このような節目の年に、沖縄において、本学会が開催されますことは、意義深いことであり、大変光栄に思っております。

 今回の保険制度見直しにおける将来のあるべき姿として「利用者の視点に立って切れ目のない医療及び介護の提供体制を構築する等」が掲げられ、それを踏まえて本学会のテーマを「ゆいまーるの心で栄養ケア 輝く太陽の島 沖縄からの発信」としました。「ゆいまーる」とは、沖縄の島言葉で「ゆい=結」は結ぶ・繋がるを意味し、「まーる=回る」は順に働く(連携)という意味が含まれています。高度急性期、急性期、回復期、慢性期の病院そして介護施設、地域へと栄養士同士が繋がり、切れ目のない栄養ケアを考える、さらに、各職場では、医師、看護師等と連携して栄養ケアを考える、本学会がそのような場になればと願っております。

 さて、明治時代にかわる約50年前の1868年に、イギリス海軍バジル・ホール大佐が率いるライラ号は琉球、那覇に来航しました。約40日にわたる滞在記を『大琉球島探検航海記』として出版し、美しい自然や穏やかで礼儀正しい琉球人を称賛した本は、当時ヨーロッパ、アメリカでベストセラーになりました。大佐は本国への帰る途中に、セントヘレナ島に幽閉されていたナポレオンを訪ね「武器を持たない琉球という島がある」と報告し、彼を驚かせたという逸話は有名です。

 約450年の琉球王国としての歴史を持つ沖縄は、日本、中国、アジア各国との交易をとおして、国際色豊かな独自の文化を育みました。琉球料理、泡盛、琉球舞踊、民謡、空手、紅型等、豊かな自然と温かな人々……訪れる人を惹きつけてやまない魅力の島です。

 会期中は有意義な学会をお過ごし頂くと同時に、魅力の島、沖縄をお楽しみいただければ幸いです。全国から多くの皆さまにお集まりいただきますよう切にお願い申し上げ、挨拶といたします。

第37回食事療法学会 学会長 新垣 慶子

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